Clouds Rest〜雲の上で

ヤフブロから移行(旧ハンドル:いぬどし)。 基本登山を中心とした山行記録、ギアなどの話。そのほか雑多な記事を書きます。

カテゴリ: 槍ヶ岳2014

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体力編

体力についての考察です。

準備としてのトレーニング

・登山→なるべく沢山登りました
・筋トレ→主にボルダリングで
・体幹→主にボルダリングで・・これはかなり自信あるつもり
・ランニング→10kmを1時間以内で走れる様になりました。
主に心肺機能のトレーニング
・減量→10キロ弱落としました

ですので、上高地、槍沢、槍ヶ岳山荘、と超スタンダードなコースでは、極端な疲れは有りませんでした。
が、下りは流石に翌日に筋肉痛に。

「1日で上高地から槍ヶ岳山荘に登れるか?」

出来なくは無いけど、今では相当キツいと思います。
例えば上高地前泊で自分一人のペースなら充分行けるかもしれません。でも下り20kmで筋肉痛だと登り20kmだとどうなってしまうのか?これは未知数です。

あと、何回かはアミノバイタルのお世話になりました。

そもそも「体力」って筋力や走力と違って計るのが難しいですよね。
総合力と置き換えてもいいかもしれませんが。
知識や精神力も体力をコントロールする一因だと思います。

これから涼しくなってくるので、ランニングは欠かさずに行い、山もなるべく多く行きたいと思います。
ボルダリング、クライミングもジム中心で継続しますが、これは早く腕のケガを治さないと。

年齢的に「健康」の側面も意識しての体力作りですが、やはり大きく見て「安全」の為かとも思っています。

来年のビックマウンテンの予定ですが・・・

上高地→涸沢(テントでベースキャンプ)
奥穂高岳ピストン、北穂高岳ピストン、3泊4日を考えてます。
涸沢岳も行きたいのですが、稜線コースはまだ遠慮したいので、これもピストンかな。

上高地→岳沢(泊)→前穂高
岳沢小屋ブログを毎日見てたら行きたくなりました。
が、吊り尾根って怖いんですね!
なので、超安全策でこんな感じです。でも重太郎新道の下り、怖そう。

一応こんな感じです。
北アはお金も日数もかかるので2回が限界かなぁ。

目標を立てて、体力を落とさずにトレーニングして本番を迎えたいと思います!


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早いもので槍ヶ岳登山から1ヶ月が経ちました。
大きな山を登って参考になった・・・だけでなく、色々反省点を含めて今後の山行に大いに役立つ体験をしました。そんな事を書いて行きたいと思います。

装備編

・レインカバー
これは「忘れた」というのが大きいですね💦
半年も準備してコレか!?と(笑)
ザックカバー内蔵という事で点検を怠ってました。
これは例えば「カメラの電池やSDカード」「充電器の充電やケーブル」等、ワンセットになっているものにこそ注意が必要、と。教訓です。

・着替え等
直前の赤岳テント泊が基本「雨」だったので、その経験から着替えを多めに持って行きました。結果不要だったり、使わないものも多くあって結果、ザック重量に影響・・・と、、、
部屋着として大きくてブカブカになった登山ズボンを持って行きましたが、コレもそれなりに重量食うし、ウインドブレーカーも使わなかった。
まったく想定に入れてなかったのが「乾燥室」の存在。
これを知っていれば相当着替えも軽量化出来た、と💦
もしかして今回一番身に染みた経験かもしれません。

・サンダル
これも小屋泊では要らなかったですね。
1度も使わなかったです。アホだ(>_<)

・燃料
今回は槍ヶ岳山荘の夕食以外を自炊にしました。
250缶にしましたが、もうワンランク少なくても良かったかな?
でもコレ、難しいですね、判断。

・その他
ヘッドフォン、一度も使わなかった。
耳栓・・・これも使わなかった。
ファーストエイドキットも結構重いので、これも再考かな。。でも使わない→OKでいいかなぁ。
ザック40Lでギリギリ・・これは小屋泊ではダメですよね💦

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反面、フリースやトイレセット(記事には有りませんが息子が使う機会あり)、携帯の予備バッテリー、サブザック、ヘルメット、帽子の先のクリップ(雨具対応)等「持ってて良かった」もありました。

今回は槍ヶ岳山荘までは岩場的な難所は無かったので重くてもどうにかなりましたが、今後はやはり出来る限り軽量化は考えないと。
まずは要不要をはっきり、メリハリを付けて考えたいと思います。

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槍ヶ岳山荘の乾燥室

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穂先登頂後はゴロゴロしたり昼寝したり。
午後はガスったり小雨が降り出したり、予想通りの天気。
午後到着のクラブ○ーリズムの方達は、ガスの中穂先登頂を狙っていたのですが、雷レーダーが反応して小屋のスタッフさんにストップを掛けられていました。つくづく早く到着して良かったと思いました。

そして夕食後。
外が何やらガヤガヤ騒がしいので出てみると・・・

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刹那の晴れ間!!
素晴らしい景色でした。
このまま赤く染まる槍ヶ岳を・・・と思ったのですが・・・
すぐにガスに隠れてしまいました。
多分20分くらいだったと思います。
天候の安定しない日々、この7日はラッキーだったみたいです(^^)v

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翌朝・・・
この写真は自炊室ですが・・・
はっきり言って・・・怖かったです(^^;)

穂先の再アタックを狙うも、外はガス&小雨。
六時半近くまで粘りましたが・・・

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下山する事にします。
天候が良ければ、東鎌尾根経由を考えてましたが、流石に安全を考えて来た道を戻ります。

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下山中は7割方雨でした。
大変でしたが、それでも強風や本降りではなく終始小雨。
これも当初の予想通りでした。
台風が接近する中、登ってくる方もいらっしゃいましたが・・・
正直どうするんだろう、と思いました。

その結果、という訳ではないですが。。
この後、北アでもその他の地域でも遭難が相次ぎました。
ご冥福をお祈りすると共に、安全登山を誓います。

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それでも、こんな感じで展望が開けたり。
下山は下山でいい景色を見ることが出来ました。

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下りの雪渓は緊張しますが、セオリー通りに下って行きます。

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槍沢ロッヂです。

ここでちょっとしたアクシデント。
槍沢ロッヂ手前から息子が急に牛歩の歩みになります。
足が痛い、と言いますが、なんと無く様子がヘン。

それでも止まることはないので、ひとまずは槍沢ロッヂまで頑張ります。

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槍沢ロッヂで・・・

CCレモン1缶(300円の高級タイプ(^^;))
槍ヶ岳山荘特製ちまき弁当
アミノバイタル
行動食のパン

を食べさせます。
途中面倒くさがって行動食をろくに口にしなかったので、もしや?と思ってとにかくエネルギーを補給させ、充分に休ませます。

そしてその後、見事回復。
要所要所でアミノバイタルとパンを補給させ乗り切る事にしました。

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下りはブロ友登山隊Tシャツでした。雨具の下ですけど(^^;)

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槍沢の水量は行きより増えていましたが、徒渉ポイントは問題無く通過出来ました。

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水辺に石があると裏を見たくなる「生き物好き」の性分。

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横尾です。

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徳沢です。

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明神です。

しかし・・・ラストのハイキングロードが辛い(笑)
終始無言でひたすら歩きましたが、息子のエネルギー切れも無く、進みます。

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明神では、本降りに近い雨の中、外のベンチに座って休みました。
それでも、すごーーーーく、くつろいでリラックスしての休憩。
観光の方から見たら単なる疲れた濡れネズミですが(笑)

ある意味「ああ、登山者になったなぁ」なんて思いました。

そしてお疲れハイ状態で何故か笑顔が溢れます(笑)

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河童橋です!!
歩けば着く・・・んですが、長かった~。

最近では殆ど筋肉痛にならない(7月の八ヶ岳2泊3日でも大丈夫だった)のですが、今回は流石に生まれたての子鹿状態になってしまいました。
息子は平気だったのでクヤシイですが💦

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お疲れさまでした(for自分達)

上高地から槍ヶ岳。
登山をやる方には「北ア入門コース」なのだと思いますが、大きな達成感を得る事が出来ました。
そして沢山の経験で大きな収穫を得る事が出来たと思います。

ストイックで難しく、体力勝負のコース、だけが登山ではないと思いますが「身の丈よりちょっと大変」な山行は大きく成長出来る、と実感しました。

そしてまた次の山へ大きく期待を膨らまして、安全に楽しく、でも常に「チャレンジ」していきたいと思います。

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そしてこの日は坂巻温泉に宿泊。
山小屋とは違うゴージャス感に浸かり疲れをゆっくり癒しました(^^)v
温泉もサイコーでした♪

そして、今回の山行に際して、様々なアドバイスを頂いたブロ友の皆様、本当にありがとうございました!!
今後とも何卒よろしくお願い致します!

fin


槍ヶ岳穂先タ?イシ?ェスト(最後にアドバイス付き)

今回は動画メインです♪
最後に初心者ならでは?のアドバイス付きです(笑)

経過
Aさんファミリーと同行で登ります。
息子はトップ・・・
そしたらなんだか凄い勢いで登り始めてしまいます。
小5の女の子がいるのにガイドもせず「俺の背中を見ろ!」と言わんばかりの登りっぷりを見せました。というかKY?

なので私が終始目を配って登ります。
正直な所、初めてですし不安も大きかったのですが、結果から言うと岩場の難易度はそれほどでもなく、体力的も余裕があったので、本当に怖い場面、というのはありませんでした。

小5女子Mちゃんは、流石子供的身のこなし、というか終始笑顔で余分な緊張も無く、相当楽しんで登っている感触でした(^^)v
イボ付き軍手でなかったのが気になって仕方なかったですが、そこも問題無くスルスルついてきます。
むしろお母様が大変そうでした(^^;)

ラストの連続ハシゴも無事にクリアし頂上へ。

ガスガスでとりあえず登ってきましたが、おかげで頂上は空いていて、ゆっくり写真を撮る事が出来ました。
時折ガスも晴れ、絶景を見せてくれ、一瞬でまたガスの中。
その緊張感がより一層「登れて良かったぁ」という実感を感じさせます。

下りの方が怖い・・・が通説ですが、行きより緊張もほぐれ、存分に岩を楽しみながら下りました。
Mちゃんも相変わらず、スルスル付いて来てくれます。
そして登りは晴れ間を狙って、そこそこの人出。いいタイミングで登れた、と思いました。

そして残念ながら楽しい穂先アタックも終わり、無事に山荘へ。
大きな満足感を得ました!


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穂先アタックを終えて

先にも書きましたが、難易度や恐怖感は当初予想していたより感じずに、むしろ楽しく登れました。
これまで経験した岩場、例えば「裏妙義チムニー」「四阿屋山つつじ新道鎖場」「岩山の猿岩(コイツは別格!?)」よりも難易度は低いでしょう。
ただ、完全快晴だった場合の高度感は味わってないので、どうなんでしょうね。ハシゴが実は一番心配だったのですが、まぁ大丈夫でした。

それでも冷静に考えてみると、山の完全初心者だったら・・・無理レベルだというのは解ります。
なので、この1年3ヶ月、岩場を好んで練習に行ったり、クライミングジムに行ったり、体重を落としたり(笑)というスキルアッップ(?)の実践の元で、余裕のある穂先アタックが出来たんだな、としみじみ思うのでした。

そしていつも思う抑えがたい感情。

「怖い所って楽しい」

こいつと折りを付けて一線を踏み越えない様にこの趣味を続ける事。
そのことを常に忘れない様、麻痺しない様に安全に努めたいと思います。

つづく

やっぱり長くなってしまいますね(^^;)

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ザ・雪渓という感じの雪渓。
小屋のマッチョさん達が雪切り作業をしてました。
そこそこの傾斜ですが、エキスパートが近くにいますので安心感があります。

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ペンキマークも親切。
道に迷いようがありません(笑)

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行く先はガスの中。
それでも雨にはならず、一定の速度で高度を稼いで行きます。

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大きなザックで下山する人達。
山岳部系の方もたくさんいらっしゃいました。

山での「こんにちは!」ですが・・・
我が隊はかなり心がけてますが、今回は返答率が低い様な気がしました。
一番凄い時は「ガン無視5連発!」ということも(爆)
若い程返事をしてくれるイメージですねー。

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坊主岩屋下まできました。
完全にガスな感じです。
地図上ではあと少しですが、まぁ長いですよね(笑)

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ケルン積みには定評のある中学1年です(笑)

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雪渓下方向に足。
ここは流石につまずいたらサヨウナラです💦

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さぁ、カウントダウンです。残り900m!!
しかしコレからが長いんだな(笑)

そして高度ですが・・・
確かに呼吸が浅く息苦しいですが、槍沢で一泊して睡眠も充分、体調も充分。
私も息子もとりあえす3180mまでは高山病にはなりませんでした。
もちろん、体調や状況によるのでしょうが、極端に高度に弱い大切ではないと解っただけでも収穫ですね(^^)v

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殺生ヒュッテ分岐。
息子はなぜか嬉々として「さっしょうひゅって」と読んでました。
その読みは怖い💦
狩人の宿だったことからついた名前であることは伝えました。

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「さっしょうひゅって」が見えます(^^;)
テントはここが人気らしいですね!

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イワベンケイ

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2901m。
自己最高の赤岳2899mを更新!!
あともうひと頑張り!

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おっとーーーーー!!
息子が見つけました。
雷鳥!!
親子ではありませんでしたが感動です。
結構マイペースで逃げないものですねー。
しばし興奮しながら観察してました。

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はい、槍ヶ岳山荘到着ーーーー!!
槍沢ロッヂから約4時間半でした。

早速チェックイン。
今回は夕食と明日のお弁当を頼んで、朝食のみ自炊とします。
すぐに寝床に行き、穂先アタック準備をします。

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装備ですが・・・

皆さんのアドバイスを受け、ヘルメットは持参。
白ヘル赤ヘル部隊でアタックです。
そして悩みに悩んだ末、持って来たのが簡易ハーネスセット。
不要論も多かったけど、子供を連れて行くなら持って行きなさい、という意見も複数あり息子に装備。
結果は使いませんでしたが、安心感だけでも大きかったと思います。

そして穂先でのヘルメット装着ですが・・・

ビックリする程高かったです。
長野県警や救助を担っている方々の啓蒙努力が実になっていると感じました。

そして・・・

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穂先アタック隊が3名増えました!!

静岡県から来たAさんファミリーです。
ガスガスの中穂先を目指すのに躊躇しておられたらしいのですが、我々の「とりあえず行ってみよう」な空気を察し、お声をかけて頂き総勢5名のアタック隊となりました。

女の子は5年生のMちゃん。
息子には「中1で槍は凄い!」と持ち上げて、ここまで持ち上がってきたのですが、2学年下でしかも女の子・・・
内心は穏やかでは無かったことが、この後の登攀姿勢に如実に現れ、笑えます。。微笑ましかったです。

次回穂先アタックはダイジェスト動画で楽しんで頂く予定です♪

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