Clouds Rest〜雲の上で

ヤフブロから移行(旧ハンドル:いぬどし)。 基本登山を中心とした山行記録、ギアなどの話。そのほか雑多な記事を書きます。

2017年09月

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ひらさんからのお誘いで、憧れの難コース、八ヶ岳/真教寺尾根から赤岳、県界尾根で下山!に行ってきました。

このコースはブロ友ゆうゆうさんのブログで知り、そのハードさに「いつか!そして一泊で(笑)」と目論んでいました。
でも、事故も多いと聞くこのコース、一人で行く勇気が持てなかったのですが・・今回ベストシーズンにベストなタイミングでお誘い頂き、登ってきました。

メンバー紹介!

ひらさん
言わずと知れた長野のゴッド

tammaさん
若手ナンバーワンの健脚、週に8回八ヶ岳に来ているらしい
nobuさん
初めまして・・山のお花に関する執念と知識がすごい
もろーさん
山歴数十年のスレンダーダンディ、脚力もすごい
おっくんさん
秩父にお住まいの熟年ダンディ、凄腕感が半端ない
でこさん
おっくさんの奥様、終始安定した佇まいで夫をサポート!?
レンレンさん
長野隊、実は前に日向山登山でお会いしている
いぬどし
最近めっきり鎖場や岩場が怖くなってきてる

そして実は今回、山行は117回、なんと赤岳で200座(のべ)登頂になる記念すべき山行でありました。

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4:30清里ハイランドパーク→5:30賽の河原→5:42発→7:03牛首山→7:16発→10:49赤岳山頂(ランチ)→11:48発→13:30大天狗→14:38小天狗→15:16県界尾根登山口→16:30清里ハイランドパーク


行動時間11時間半・・・グループ登山とはいえ、何気に自己新記録です。

朝4時に清里ハイランドパーク下の駐車場に集合。
2台に分乗して、登山口まで移動します。

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ヘッデンスタートです。

しばらく行くと・・

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しばらく歩くと、左折。
でも、この道は山と高原地図にはありません。

笹の朝つゆ対策でゲイターを装着しますが、刈り払いが行われていて快適な道でした。

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すぐにサンライズタイム。

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賽の河原に到着です。

大門沢と聞くと大門沢小屋が思い出されて少しブルーになります(笑)

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南アルプス方面。
あいかわらず、山座同定が苦手です。

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目的地の赤岳、頂上山荘が見えます。

・・・忘れてたけど、あそこまで登るのか!!?

さすがにこういうのもう慣れてますけど(笑)

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タンマさんが終始ガイドです。
本気を出せば、1日で蓼科山まで行ける脚力をお持ちですが、、遅いペースに合わせるの大変だろうに、とつい思ってしまいます。
でもまぁ、結構手加減なしのスピードで登っていきますけど(笑)

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なんか微妙に崩れてて怖いですが、すっかり定番なので。

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牛首山です。
牛首という地名は山に多いですね。
展望のない地味な山頂です。

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扇山手前で一旦下ります。
アップダウンですが、まだ体力は大丈夫!

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写真の時間関係がバラバラでして・・・扇山から先にスキップです(ノ゚⊿゚)ノ
あの岩、登れるそうです(タンマさん談)。

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キターーーーーーー

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森林限界を超えたら岩場鎖場だらけでした。

一番手強かったのが、この最初の岩。
なんか、変な角度だったり難儀ですが、まぁ大丈夫です。

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うーん、登りたいけど、きっと降りられないだろうなぁ。

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鮮やかな青空。
下山時は遠景に雲が目立ったものの、この日は素晴らしい登山日和でした。

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はしごも登場しますが、そう難易度の高い道ではないです。
鎖場だと県界尾根の降りの方が危なかったと思います。

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阿弥陀岳、カッケーー!!
コルからの急坂具合がよくわかります。
空荷でも緊張したなぁ。

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隊のメンバーは強者ばかりなので、スイスイ登っていきます。
私は前述の通り、少し怖がりながら進みます。

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そんな中、このアングルは欠かせません!

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赤ヘル装着で挑みました。
SAITAMAの文字が光ってますね!

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赤岳山頂が見えてきました。
細かく人影も見えます。
今回登頂5回目ですが、地蔵尾根だけは歩いたことがないんですよね。

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登頂です!
手ぬぐいも久々登場。

5回目の赤岳ですが、一番天気良かった山頂です。

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おのおのでご飯タイム。
nobuさんは普通のコンビニ弁当。そして味噌汁(ボトルに熱湯)。
そっかー、日帰りならそれもありですね。
汁漏れなしで、身の詰まった弁当を買えば・・・参考になります!

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行者小屋と赤岳鉱泉が見えますね。

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赤岳頂上山荘。
ここでトイレタイム。
佐久側からガスが上がってきました。

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さぁ、県界尾根。
あとは下るだけ!!

・・・そんなに甘くはなかった・・・

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歩き辛い道に、変な角度の鎖・・手強いです。

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しかし、まったくをもって元気な方もいらっしゃいます!(爆)

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小天狗?でしたかね。
下り始めは難所や急勾配が多かったのですが、しばらくはゆるやかな尾根歩きでした。当たり前なんですけど・・・・標高が下がらないですので・・

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ここから先は・・・

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ゲキ下り!!

終盤でのこれはキツイけれど、黙って下る以外に選択肢はありません!

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邪悪そうなヤツもおりましたが・・・

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無事に降りられました。
この頃になると、西日と標高も低いので暑い😅

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ここからはのんびりお花の撮影会をしながら進みます。
お花博士のnobuさんが、かなり珍しい花を発見したらしく、一同テンションが上がったり。
それにしても、高山植物に詳しいってやっぱかっこええわぁ(^^)
大きな山行の時は撮影して、あとで調べるのですが、なかなか暗記出来ないんですよねぇ。山を始めたのが遅いからか?(笑)

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はい、ゴール!!

行動時間11時間半・・・そりゃ疲れますよね(^^;)

難コースというのもありますが、やはり「長い!」印象です。
これはソロだと萎えるでしょうね。

そして、やはり先輩方々の脚力を思い知らされる山行でした。
私だって、それなりにやってるつもりですが・・・(笑)
経験は地力になるってことですね。がんばります。

そして八ヶ岳の神童、タンマさんのガイドは秀逸ですね。
いつも笑顔で安心感があります。
八ヶ岳に住んでる(通ってる)だけあり、天候の読みもドンピシャでした。

ひらさんも顔をあわせるのは1年ぶりくらいですが、まぁ出会った頃から変わらないですね。落ちるように下る鎖場での凄技は健在でした。

nobuさんは含蓄もありますが、非常にフレンドリーで常に笑いのネタを提供してくれるムードメーカーでした。

もろーさんは、山行は武甲山周回以来ですが、その健脚ぶりは健在でした。
また、うん10年ぶりシリーズの話は興味深いものばかり。今回のコースも「ここは昔、鎖はなかった」という話を聞くと「・・・じゃ無理じゃん」と思えるほどで昔の岳人のレベルを肌で感じたりしました。

おっくんさん、でこさんご夫婦もほんと健脚で安定感抜群でした。
個人的には秩父話をもっとしたかったです。

レンレンさんも難しい岩場もひょいひょいこなして、なんていうか「ひらさんの弟子」感満載でした!

これだけの大人数で登ることは少ない私ですが、こういうコースはやはり複数人で登るに限る、と思いました。


さて・・・次回は(多分)

埼玉百名山シリーズ(そんなのありません)

棒ノ折山です!




聖岳-赤石岳縦走の高山植物を一挙紹介(笑)

自己流で調べたので、間違いもあるかもしれません

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これらはほんの一部です。
撮影してないものや、写してもピンボケのものもありました。
今回は曇天気味でしたので、おのずと顔が下を向き、たくさんの高山植物を楽しめました!!

聖岳赤石岳縦走~南アルプスの山深さに飲み込まれた4日間
Day4(2017/8/12)

みなさま、こんにちは。

最近、仕事やら体調やら心配事が多く、気もそぞろな毎日ですが、気候も良くなってきましたので、気を取り直していきたい所存です。

そんなこんなでついに四日目レポ。下山日です。
3泊の山行は今回初めてでしたが・・・
南アルプスというのもありますが、結構キツイものです(汗)
2泊が適正と思ったヘタレな私です。

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Day1(8/9)
10:09聖沢登山口→12:43造林小屋跡→13:23発→14:03乗越→15:23岩頭滝見台→15:32発→16:52聖平小屋
Day2(8/10)
4:30聖平小屋→5:03薊畑分岐(あざみばた)→5:07発→6:14小聖岳→7:34前聖岳→8:00発→9:32聖兎のコル→10:33兎岳→10:55発→11:27小ピーク(ランチ)→11:54発→12:05小兎岳→13:14中盛丸山→13:30発→14:42百間洞山の家
Day3(8/11)
5:16百間洞山の家→6:37百間平→7:20大斜面のコル→7:35発→8:45赤石岳避難小屋→9:20発→9:23赤石岳→11:50富士見平→12:02発→12:38赤石小屋
Day4(8/12)
5:20赤石小屋→5:43富士見平→5:50発→6:15赤石小屋→6:20発→7:58小広場→8:01発→10:00椹島ロッヂ

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朝は自炊。
結構疲れて面倒でしたが、渾身のラーメンです。

そして・・・

天気は上々!!

こうなったら赤石岳まで登り返して、逆回りで帰ろうかと思いましたが、念のためにやめておきます。

そんな中・・・

赤石小屋から50分、戻って30分の「富士見平」まで行けば、絶景が待っている!と・・頭では分かっていたのですが・・・ぐずぐずしていると、周りのお仲間から「GO!」司令が出て、空荷で向かいました。

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超速23分で到着(爆)

まずは富士山の姿を拝みます。

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聖岳・兎岳方面。
10時間かけて歩いた山々が一望です!!

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赤石岳・・遠景で初めて見る事ができました(T-T)

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左側は千枚岳・悪沢岳の方です。
悪沢岳は「わるさわだけ」ですが、たまに「あくさわだけ」と言ってしまい、どっちだったかすぐに忘れてしまいます(爆)

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ちなみに上の写真は赤石小屋からですが・・・
高く見えるピークが赤石岳山頂ではなく、右側の矢印が山頂です。
よく見ると白く山頂標が見えます。
遠近の関係で手前が高く見えるとのこと。
小屋番長?に教えてもらいました。
女性の方で結構有名ですね。

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さて、好天の絶景を振り切って下山です。

なんだかんだで1400m以上の下り道。
私の足は持つのでしょうか?

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木漏れ日がファンシーです。

まぁファンシーなんですけど、この道は、登るも地獄、下るも地獄という印象です。特に登っている人には同情を禁じえませんでした。
南アルプスらしい、生半可を寄せ付けない急登と言えるでしょう。

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木漏れ日と苔は、本当に相性がいいですね。

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もちろん、危険な道もあります。
あからさまな危険な箇所がない分、油断すると酷いことになりそうな道がてんこ盛りです。

正直、この下り、疲弊してて写真があまりないのです(汗)

そして先ほど・・

生半可を寄せ付けない・・と書いてましたが・・・

私自身が生半可でした(T-T)

聖沢からここまでノーコケで歩いて来たのですが・・・

椹島手前30分で、5回ほど滑り、うち2回は尻餅転倒(T-T)
足のエネルギーが枯渇したようです。
慎重に歩いて、集中してても、気がつくと転んでるという有様。

南アルプス恐るべし!!(爆)

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ごーーーーる!!

バスの時間まであまり無かったので、ゆっくりはできませんでしたが。。
文明の香りのする、素晴らしい建物でした。
ここに泊まるのも悪くないなぁ。

行きは乗りませんでしたが、系列山小屋の領収証を見せて、東海フォレストバスにチェックインします。

バスは満席・・・
前の席に座れました。
ここから夏季駐車場まで1時間です。

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車窓から。
茶臼岳へ向かう吊り橋でしょうか?
湖面のエメラルドグリーンが美しい。

駐車場到着後に「白樺荘」に向かいます。

四日ぶりのお風呂は格別でした!

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TJARの望月選手の展示がありました。
地元井川の英雄なんでしょうね。

このレースの終盤80kmのロードを車で走ったわけですが、日本海からアルプス越えて、この道を走るなんて、もう人間業とは思えませんね、
車で2時間半以上かかるのですから(汗)

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旅の締めはカツ丼です!!

こうして、2017年夏の大縦走が終わりました。

登山歴4年3ヶ月の集大成と言える山行でした。
正直な話、身の丈は超えてるなぁ、とは思いましたが、チャレンジして良かったです。
文中には細かい描写はありませんが、いろいろな人との一期一会の出会いがありました。ソロ登山者の多い山域ならではの、ある意味「結束」を感じました。

私の目標、公式3000m峰制覇で南アルプスは「悪沢岳」「塩見岳」「仙丈ヶ岳」を残すのみ、となりました。
北アの槍穂高間と立山・御嶽山、とまだ先はありますが、今年は富士山と合わせて3座を稼いたのは大きかったです。

今年はもう新規3000m峰は登りませんが、来年あたりは大きく座数を稼ぎたいな、と思っています。

次回は「グループ登山で行く赤岳、真教寺尾根に挑戦!」です。

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