皆様こんにちは!
恐怖の(大げさ)人形山破線ルートを検証してみます。
元記事はこちら
概要
一般登山道が通行止になってしまい、人形山(タワ尾根)に登るには破線ルートしかない。破線ルートを登ったが、ちょっとありえないのでは?という超デンジャールートだった!(自分比)。
同じ場所を降りる自信がないままの登山。
しかし、帰りは巻道があり、そちらを使い事なきを得た。
持参した地図は「山と高原地図アプリ」(バッテリーは2回分持参)のみ。
少ない事前情報と破線を歩くには心もとない地図が今回の事態を招いた。
よって、十分な準備(自分なり)と情報収集をすると、どのような事実が浮かび上がるのか!?
検証してみた。
地図1 山と高原地図アプリ 50000/1
地図2 奥多摩登山詳細図 12500/1
地図3 国土地理院 地形図 25000/1
☆写真1、3の青丸、写真2の青と黄色の道、文字は後から私が付けたものです。
検証1
地図(山と高原地図&奥多摩詳細)のルートは(A)直登恐怖ルート、(B)巻道樹林ルート、どちらだったのか?
地図1の山と高原地図は地図2と比べると右側から廻って、崖近くを通っているように見える。
地図2はやや内側に見えるが、縮尺か違い、地図1が余りにも大雑把で同じルートか判断に迷う。
後で述べるが(A)は近年道が崩壊していて立入禁止の情報があった事、地図1は山と高原地図2012年版である事を考えると、地図1は(A)ルートであると思われる。
地図2は詳細図だけあって、直角に曲がる道など分かりやすく書いてある。
一見、登りの終了点へのルートが違うように見える。しかし地図2の終了点手前のギザギザ(九十九折)は登りも下りも同じ道を通過しているので、少なくとも今回検証ルートの上部は地図1も地図2も同じと判断できる。
となると、地図2のギザギザ手前の道は(A)(B)どちらなのだろうか?
仮説①
→地図記載ルート赤線は(A)直登恐怖ルート、加筆青ルートが(B)巻道樹林ルートである。
根拠
地図2の加筆青ルートの起点の右折は石段で(A)ルートの感触が強い(下の写真黄色矢印)。直進(下の写真赤矢印)すると確かに(B)ルートになっていた。
下の写真参照。
仮説②
→地図記載ルート赤線は(B)巻道樹林ルート、加筆黄色ルートが(A)直登恐怖ルートである。
根拠
地図自体が昨年発売の新しいものである。
上記の右折後の左折が(B)ルート、直進が(A)ルート。
分岐点の下り方向の写真が無いため記憶によって左右されるが、感触としては仮説①が有力だと思っている。
また、この話を好日山荘の馴染みのスタッフさんに話したら貴重な情報を得ることが出来た。スタッフさん曰く・・・
✴︎階段ルート、階段自体倒壊してたハズ→確かに傾斜が不自然だったし、思い当たるフシがある。
✴︎石段手前に立入禁止の札があったハズ→分岐の写真を見せたら「あ、壊れてる」と・・・上の分岐写真の紫マル内。
この事を鑑みても仮説有力ではないかと。
検証2
また地図を比較して以下の事が分かった。
✴︎どの地図にも検証箇所に分岐のルート記載は無かった。
→地図で「二者択一」の判断は出来ない
✴︎「山と高原地図」は等高線が文字に遮られている箇所が多く、また50000/1だけあってミクロ視点では見にくい。
✴︎今回のコースは国土地理院の地図では道の記載は無かった。ネットで拾った地元役所の見解では「人形山への破線ルートは登山道として認定してない」という事の裏付けとも言える。
私的な結論
今回検証した二つのルートは、事前に「2ルートの択一」として認識することは困難であったが、もっとよく情報収集すれば、正規ルートが立ち入り禁止だったことが分かった可能性もある。
途中の階段の不自然な傾斜で「おかしい」と思えれば良かったが人工物であった為にルートを疑うことは経験上難しかった。
但し、引き返す決断も出来なかった訳ではなく、結果無事に通過出来たと楽観するのは良くない(だからこその今回の検証なのだが)。
25000/1地図とコンパスを使った位置確認は今回2ルートの存在が地図上で事前判断出来なかったことと、実在の2ルートが極めて近い場所に並行的に存在した為、危険回避としての手段にはならなかったと思う。その前に25000/1地図に正確な登山道を記入する(しかも地図に載っていない)のは難しい。
それでも装備的な面では一考の余地が十分あり、またルート選定も然り。
大変勉強になりました~。
大げさな検証になりました、つか完全に自己満足な文章ですが、幾分スッキリしました!出来ればもう一度同じ道を歩けばいいのですが、しばらくはもういいです(爆)
おつかれさまでした!>自分