Clouds Rest〜雲の上で

ヤフブロから移行(旧ハンドル:いぬどし)。 基本登山を中心とした山行記録、ギアなどの話。そのほか雑多な記事を書きます。

2008年11月

不幸と呼ぶには些細な事が折り重なり、どうも心が重くなってしまう時ってありますよね。
特に日曜日の午後は明日から仕事という事もあり、そんな気だるい感じになります。

今日もそんな感じだったので、どうしようかと思いDVDで「ショーシャンクの空に」を見る事にしました。

カタルシスとも言える、聡明なラストシーンを味わう為の2時間半・・・

やっぱり何度見てもいい映画でしたーー。

レビューはこちらです
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http://blogs.yahoo.co.jp/yrf01056/30341670.html

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サービスの達人たち

野地秩嘉
新潮文庫

人が求めるサービスがあれば、そこには必ずプロフェッショナルがいる。ロールスロイスを売りさばく辣腕営業マンから、接客の真髄をみせる伝説のゲイバーのママ、そして、あのオードリー・ヘップバーンをも虜にした靴磨きまで、技を極めた達人たち。名もなき“職人”である彼らの姿を追いながら、本物のサービスとは何か、サービスの極意とは何か、に迫った九つのノンフィクション。
(新潮社HPより)

本の紹介だけ読むと、ありがちな職業ノンフォクションかな、と思うがクオリティの高い文章と著者の顔が見える文体で非常に楽しく読む事が出来た。
「サービス」という言葉だけでは括れない、様々な人間の人生模様を垣間みる事が出来る。今は無くなりつつある職業、既に消えてしまった職業等、昭和の職業譚的な読み方も出来る。
著者の名前も初めて知ったが、続編もあるらしい。見かけたら是非手に取ってみたい。

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アンボス・ムンドス―ふたつの世界

桐野夏生
文春文庫

不倫相手と夏休み、キューバに旅立った女性教師を待ち受けていたのは非難の嵐だった。表題作の他、女同士の旅で始まった生々しい性体験告白大会、若い女の登場に翻弄されるホームレスの男達、など七つの短篇を収録。女性の奥底に潜む毒を描き、直木賞受賞以降の刺激的かつ挑戦的な桐野文学の方向性を示す。

桐野夏生らしい、というか彼女にしか書けないとも言える「女の毒」が詰まった短編集。
この作風にある程度馴れている人以外がいきなり読むと強烈かもしれない。
男と女で解釈の違いがあるのだろう。
男性から見ると、容赦ない生々しい心の描写が一般的な女性観を切り裂いていく。
あまり10代くらいでは読みたくない(読ませたくない)1冊かもしれない。
それでも「毒」を欲してしまうなら、是非手に取ってみると良いかもしれない。
責任は取れませんが(^^;)

2008年11月読了。

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鴨は何羽でしょう?


久々に出ました。
遠くにもいますね・・・かなり高度?です。。

写真は近所の自然公園に秋の景色を撮りに行った時のものです。

是非応募してください!

あたった人には。。アップの鴨写真プレゼント!!
(多分誰も欲しがらない・・・)

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ナイチンゲールの沈黙

海堂尊
宝島車文庫

300万部突破の大ベストセラー「チーム・バチスタの栄光」の続編。

東城大学医学部付属病院・小児科病棟に勤務する浜田小夜。担当は眼球に発生する癌―網膜芽腫(レティノブラストーマ)の子どもたち。眼球を摘出されてしまう彼らの運命に心を痛めた小夜は、子どもたちのメンタルサポートを不定愁訴外来の田口公平に依頼する。その渦中に、患児の父親が殺され、警察庁から派遣された加納警視正は院内捜査を開始する。

結構賛否両論ある作品ではあるが「バチスタ」と同等かそれ以上に楽しめた。
網膜芽腫の子供達の描写については、正直キツい場面もあったが、独特のコミカルな文体でうまくページを繰る事が出来た。

賛否のポイントとして、核となる設定を受け入れられるか受け入れられないか、という問題があります。
ネタバレになるので、具体的には書きませんが・・・
純粋に医学サスペンス・・・という視点から見ると、この設定は少々アクロバチックでしょう。ただ、個人的には、非常にファンタジックな部分は共感出来たし、楽しめました。そこを荒唐無稽と切ってしまう程、描写にリアリティが無かった訳ではないので、アリではないかと思いました。
(読んでない人には解りにくいですね(^^;)

ちょっとだけ不満を言えば、バチスタで大活躍のロジカルモンスター「白鳥圭輔」の出番が少なかったということでしょうか?相変わらずの破天荒なキャラは健在ですが、もうちょっと・・・と思いました。それが狙いなのかもしれませんが・・・

また1作同様、きっと映画化されると思います。
それだけ、絵になる情景が多くあり、また衝撃的な場面、コミカルな幕など、映像チックな要素がもりだくさんでした。

いろいろ書きましたが、とにかくこのシリーズは最高です。
新人作家さんではありますが、底知れぬ力量を感じますので、これからもチェックしていきたいと思います。

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