
1979年,四国,愛知県の瀬戸内海沿いのある病院に一人の少女が入院する。ある事件をきっかけに少女は2人の少年と巡
り会う。彼女が入院したのは第8病棟。通称「動物園」と呼ばれる場所・・・心を病んだ少年少女が入院する施設である。
初めは心を堅く閉ざしていた少女であるが,少年らとの暖かい交流を通して,次第にうち解け始める。
1997年,大人になり,それぞれの人生を歩み続けていた3人が再び再会する。
3人は過去にとある大きな秘密を抱えてきた。
心に負った傷と共に,3人は表向きには順調な人生を生きてきたが,常にこの大きな秘密と内面で戦って来ていた。いわば戦友の様な旧知の友であるが,何故かどこかギクシャクした関係でもあった。
そして,3人を取り巻く環境にまた,新たな事件が起こった。
ネタバレにならない様にあらすじを書いてみたもののこれでは何だか良く解らない。それもそのハズで,まだ(上)しか読ん
でいない(この感想を書いている時点での話)。(上)だけでは,まだ根本的な秘密が明かされていないのだ。
2000年版「このミステリーがすごい」の堂々第一位の作品である。まだ,その理由の核となるところまでは読み進めていないが,前評判通りの読み応えだだ。
ある批評にもあったけれど,子供の発する言葉があまりにも大人びているのは少々気になった。が,それは問題にならない位のストーリー性で読む者を引き込んでいく。
幼児虐待・・・第三者から見れば,二元的に「良い・悪い」で判断しがちだが,親と子,それぞれの立場のやるせない感情がなんとも胸を締め付ける。
驚くべきは,この作者はどうやって,この様な子供の感情を細かく知り得たのであろうか。この物語のような少年少女の心の動きが,児童虐待によって心を病んでいる実在の少年少女らの心の動きと、どの程度シンクロしているのかは解らない。
だが,実際こうなんだろう,と思わせる説得力がある。
出来れば,これから親となろうとする人,子供を持つ親,子育てを終えた親,様々な人に読んで貰いたい気がする。
さ,(下)に取りかかろう。
り会う。彼女が入院したのは第8病棟。通称「動物園」と呼ばれる場所・・・心を病んだ少年少女が入院する施設である。
初めは心を堅く閉ざしていた少女であるが,少年らとの暖かい交流を通して,次第にうち解け始める。
1997年,大人になり,それぞれの人生を歩み続けていた3人が再び再会する。
3人は過去にとある大きな秘密を抱えてきた。
心に負った傷と共に,3人は表向きには順調な人生を生きてきたが,常にこの大きな秘密と内面で戦って来ていた。いわば戦友の様な旧知の友であるが,何故かどこかギクシャクした関係でもあった。
そして,3人を取り巻く環境にまた,新たな事件が起こった。
ネタバレにならない様にあらすじを書いてみたもののこれでは何だか良く解らない。それもそのハズで,まだ(上)しか読ん
でいない(この感想を書いている時点での話)。(上)だけでは,まだ根本的な秘密が明かされていないのだ。
2000年版「このミステリーがすごい」の堂々第一位の作品である。まだ,その理由の核となるところまでは読み進めていないが,前評判通りの読み応えだだ。
ある批評にもあったけれど,子供の発する言葉があまりにも大人びているのは少々気になった。が,それは問題にならない位のストーリー性で読む者を引き込んでいく。
幼児虐待・・・第三者から見れば,二元的に「良い・悪い」で判断しがちだが,親と子,それぞれの立場のやるせない感情がなんとも胸を締め付ける。
驚くべきは,この作者はどうやって,この様な子供の感情を細かく知り得たのであろうか。この物語のような少年少女の心の動きが,児童虐待によって心を病んでいる実在の少年少女らの心の動きと、どの程度シンクロしているのかは解らない。
だが,実際こうなんだろう,と思わせる説得力がある。
出来れば,これから親となろうとする人,子供を持つ親,子育てを終えた親,様々な人に読んで貰いたい気がする。
さ,(下)に取りかかろう。
(自分の読書データベースからの転載です、一部加筆修正しています)
リアルタイムで感想を書いている文章で面白い。
この作品はその後ドラマ化話題になった(観てないけど)。
文庫は幻冬舎から5巻モノで出ている。
この作品はその後ドラマ化話題になった(観てないけど)。
文庫は幻冬舎から5巻モノで出ている。

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