小持山(2015/2/04)強風の音
皆様こんにちは。
今週は土曜日に登山(息子は部活なのでソロ山行)出来るので、そこそこ長いコース(自分比)行こうと考えて計画をしました。
ソロの場合は道中がヒマなので、なるべく近い山を探します。
そこで兼ねてより懸案事項?だった「武甲山-小持山-大持山周回」を決行することにしました。
ガイドブックでは一応健脚コースで、それなりのアップダウンがあり、この季節は多少の積雪もあり・・と、トレーニングにはうってつけです!
その他のテーマ
・花粉の本格シーズン前の奥武蔵→花粉問題なしでした
・地図読み訓練→予定地点で強風の為、今回は中止
・事前の登山道他情報収集→ヤマレコが役に立ちました
・体力測定の為のスピード重視→今回はほぼ走りませんでした(雪と凍結)
7:41一の鳥居→8:44大杉の広場→8:53発→9:28武甲山頂上
→9:43発→10:10シラジクボ→10:18発→10:54小持山頂上
→10:59発→11:40大持山→11:56発→12:38妻坂峠→13:11一の鳥居
行動時間5時間30分
歩行時間4時間40分
「山と高原地図」の標準CTは合計6時間でしたので十分なスピードだと思います。最近スピードハイキングに興味を持っていて、いろいろ調べています。
タイムを競う訳ではなく、早い行動で安全を確保し、より多くの距離を稼ぐことができ(これはまだ自分には無理ですけど)、その反面、浮いた時間で写真撮影や休憩に費やすことも出来ます。
もちろん登山スタイルを広げるためで、息子と行く「隊」では、普通のペースで歩きます。
早朝の武甲山。
私は仕事で年間50回以上は秩父に行くので、おなじみの山です(数日前にも行っている(笑))。そして登山を始めたきっかけの山でもあります。
セメント工場を抜けていきます。
このなんともジブリなメカ感が男子の心をくすぐります。
カッコよく見せるために画像は少々加工しました!
事前情報では一の鳥居までの道のりが核心部みたいに書いてありましたが、ここ数日で雪が減ったのかほぼ問題なく通過出来ました。
一の鳥居登山口の駐車場です。凍結してるので少なくともここはスタッドレスが必須かと思われます。
この写っているプリウスの熟年登山者さんと二人だけでした。
同時スタートでしたが、私は武甲山、熟年登山者さんは妻坂峠に向かっていきました。この方とは後に小持山の登り(私がメンタル面で弱っていた時(笑))ですれ違いました。
2013年5月以来の登山口。
きちんと登山届けを投函します。
ちょっと買う気にならない不動産をやり過ごします。
体調が悪い訳ではないのですが、いまいち調子が上がりません。
ちょっと前の蕨山-有間山-鳥首峠の時の好調感がありません。
少々気になりましたが、気を奮い立たせてひたすら歩きます。
しばらく歩くと山道に入ります。
一回登っているので、この辺りは安心して進みます。
冬季は板を外しているのでしょうね。
慎重に渡ります(笑)
不動滝の水場です。
完全に凍結してます(爆)
氷瀑・・・にはなってません・・・
が、うっすら凍っていて、いい味出してます。
地味ですが・・・まぁ埼玉県ですし~(^^;)
武甲山の登山道にはこのように「・・丁目」で示される丁目石が置かれています。
1時間で31丁目まで登ってきました。52丁目まであります。
コースタイムは2時間20分。いい感じです。
体調もどうにか戻ってきた感じです。
31丁目付近のお地蔵さん・・・前回2013年にはなかったような・・・
大杉の広場に到着!
げ!あと1時間!?
って、前来た時も思ったような・・・
今の自分ならもっと早く登れるはず!
大杉を押して傾けてみました!!
((カメラが傾いてるだけ))
ここを過ぎると雪が多くなってきます。
ゆうゆう隊とテリアン隊の記事では結構な積雪でしたが、ここの所少し減っているようで・・・頂上~シラジクボまでチェーンスパイクの出番はありませんでした。
途中で見かけた名もない大杉?
これも見事です!!
この辺りから遠くで風の轟音が聞こえてきます。
事前の情報では西よりの風が5m以上、徐々に弱まる・・・でした。
これまで風の情報は外れることが多く(幸運なのですが)、今日もかな、と思いましたが一抹の不安も感じます。
武甲山山頂からジラジクボ、小持山までの稜線は西側が大きく開けた秩父盆地、遮るものがありません。うーーん・・
頂上直下の御嶽神社です!
ここでコースタイムをおさらい。
2013年5月3日
登山口7:42→大杉9:25→山頂10:15
2015年2月14日
登山口7:41→大杉8:44→山頂 9:28
今回はソロとはいえ、成長しました(^^)v
ちなみに前回は下山後は夜7時に寝てしまい、激しい筋肉痛になったと記憶してます(爆)
さて頂上です!
秩父市内が一望!!
浅間山が見えます!!
浅間山ってでっかいですよね。さいたま市からでも見えます。
念願の!?手拭い1000座プロジェクトにやっと参加出来ます。
この後2座追加します!
ていうか風が強く、気を抜いたら一瞬で手拭い持って行かれます(^^;)
スペア頼もうかなぁ。
さてシラジクボまでの下りです。
ここも事前情報通り、南斜面なので雪は殆どなし。
すごい急斜面の記憶がありましたが、まぁまぁって感じ。経験値によって斜面の見方も変わりますね(^^)
それでも凍結箇所で一回尻餅を・・・こういうのってなんか落ち込みますね(>_<)
シラジクボから小持山まではこれも事前情報通り、雪がたっぷり。
トレースも十分です。
この後は雪・岩・土のミックスになる筈なので、チェーンスパイクで臨みます。
ほんとコレ優れものです。
もちろん、軽アイゼンもきちんとザックに入っています。
ここから小持山山頂までの道のりは今回の核心部です。
高低差800を登り200下り、また200登るのですから(>_<)
これまで消耗した体力に、さらに上乗せの体力を要求されます。
結果でいうと、体力は問題ありませんでした。
が・・・恐るべき強風が吹き荒れてました!!
北横岳の山頂でも風がすごかったですが、今回はそれ以上な気がしました。
登山用の防寒手袋をしてましたが、シラジクボでチェーンスパイク装着の為に一旦脱いだだけで指が冷え切ってしまい、その後全然回復するどころかますます冷え切り、感覚が無くなってきます。
ああ、これで指を何本か失うのか・・・
とか、アホなことを考えてる場合じゃなく、経験上「歩みを止めない」ことを徹底します。気温計はジラジクボで見た時はまさかのマイナス5度、小持山の登りではそれ以下の可能性もあり、体感温度はきっとマイナス10度以下だったでしょう。
ちなみに・・ウェアは「完全冬山装備」ではありません。
下半身
CW-Xタイツ+3シーズンパンツ+ゲイター
上半身
ファイントラックのスキンメッシュ
フェニックスのアンダーウェア
Tシャツ
ファイントラックのドラウトセンサー
雨具上(ミレー)
ネックウォーマー/防寒の帽子(どっちもモンベル)
それでも、体や足は冷えを感じませんでしたので、そこは問題なかったと思います。
いざとなれば、雨具の下やフリース・ダウンも携帯してます。
それより、やはり手と顔が寒くて大変でした。
途中すれ違った登山者を見て、初めて雨具のフードを被りました。
これだけでかなり楽でした。
あと・・・風の音!
これは単独行というのもあり、メンタル的にプレッシャーでした。
晴れているからいいものの、これがドンよりしてたり、雨や雪だったらさらにキツかったでしょう。
雪が深く、トレースがわかりにくい箇所は立ち止まり、ゆっくり見回しました。
降雪後でトレースがない場合はきっと引き返したと思います。
実際武甲山周辺でも行方不明者は結構いて、数年、時には10年以上経過してから遺体が見つかるケースがあるそうです。
「へぇ、あんな町が近い山でねぇ」って思ってましたが、身を以て知ることができました。
途中追い越した男性二人組(のちに山頂でお会いした女性と同じパーティであることが判明)がピッケルを持っていてビックリ。結果的にポールで問題ありませんでしたが「念のため持ってくる」選択もあったのではないかと考えました。
振り返って見た武甲山。
とにかく夢中で登ってきました。
小持山登頂!!
いやーーキツかった!!
メンタル面で(笑)
でも達成感はひとしおです。
地味な山域ですが、登りごたえがありました!
写真は山頂にいらした女性にお願いしました。
その時、1000座プロジェクトの話をしたらしきりに感心していました。
紹介用の名刺をまだ作っていないので、この時「ああ、やっぱ作んなきゃ」って思いました。
先ほど追い越した男性お二人が登ってきて、その女性と合流しました。
みなさん荷物が大きい・・・多分40L以上はある筈。
山中泊なのかと思って聞くと日帰りだとのこと。
念のためいろいろ持ってきたらこんな感じ、だとの事。
これまたいろいろ考えさせられます。
つづく
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