唐人お吉・・・を知っているだろうか?
日米和親条約により、下田が開港した際、米国の総領ハリスとの悲恋の話が有名であるが、史実とは微妙に違うらしい。手塚治虫の「陽だまりの樹」にも登場していたりする。

90年代中ごろ、社員旅行・・・というか、勤務先の支店の有志による旅行で伊豆下田に行った。
そこで唐人お吉記念館という観光名所を訪問した。
詳しくは覚えていないが、唐人お吉に由来するものが展示してある、資料館だ。
敷地内にお吉のお墓があるのだが、ここでよく心霊写真が撮れるらしい。
しかもなんと、この記念館の一角に、ここで撮れた「心霊写真コーナー」があったりする。
真面目なのかシャレなのか良くワカラナイ。
となると・・・撮って見たくなるのが、人のサガ(ホントは良くない)。

で、思いっきりお墓の写真を撮ってしまいました


そして・・・

撮れたのは単なるお墓の写真。。。何も写っていませんでした。


そして、そのまま旅行を終え、日常の業務に戻る。

ここで、前に出てきた勤務先のビルの構造をおさらいしてみよう。

4F スタジオと休憩所と貯水槽
3F スタジオとトイレ
2F スタジオと事務所とトイレ
1F 店舗とスタジオ
 

でき上がった写真・・・お墓の写真であるが・・・
当然誰も持ち帰らない。
なので、シャレで2Fの事務所の壁に貼っておいたのだ。

ここからの話は自分が休みの日に起こったので、確証を得ているのではないが、同僚が集団で自分を騙す理由もないので、実際に起こった事なのだろう。

時間は適当だが、ドキュメント風に書く。

9:05 I君出勤、事務所(2F)でちょい事務仕事。写真の貼ってある壁際のデスクを使用。
     その後店長始め、皆が出勤。
9:25 朝礼(1F)。連絡事項等のみですぐに終わる。
9:29 I君、掃除をしに事務所に。
     仕事途中の写真の貼ってある壁際のデスクを見ると・・・・












水浸し・・・
















20代前半だけれど、JAZZの理論までもマスターしている頭脳派のI君は検証する。
「雨漏りか・・」
実際、老朽化しているビルで度々雨が漏る。
机によじ登り、天井を触る。

濡れていない。

そもそも、朝礼前はなにもなかった。
勿論、彼も旅行に行っている。
写真を見る・・・
その廻りは濡れていた。。。

他のスタッフも確認したが、原因は特定出来ず。

私は翌日その話を聞くだけであった。

その後・・・
処分に困った写真だが、その時の店長が持って帰ってしまった。
その後その店長は定年前に亡くなるが、それから10年は経っているので関係ないし、関係付けて考えるのは不謹慎だろう。

それにしても気味の悪い話だ。