Clouds Rest〜雲の上で

ヤフブロから移行(旧ハンドル:いぬどし)。 基本登山を中心とした山行記録、ギアなどの話。そのほか雑多な記事を書きます。

タグ:JMT

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 JMTを歩くのに適したシューズを調べてみた。

曰く、トレランシューズがいい
曰く、ミッドカットがいい
曰く、普段履き慣れている靴でいい
曰く、防水がいい
曰く、防水でないほうがいい


結構混乱する。

いろいろ考えてこんなコンセプトを考えた。
<結果はコンセプトからブレブレになった>

・ミッドカット→帰国後日本で使う場合に適している
・ゴアテックス→帰国後日本で使う場合に適している

そして、ブランド候補は・・

・コロンビア→安いし、アメリカのトレイルでは実績がある?
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・モントレイル→いつのまにか「コロンビアモントレイル」になってた。微妙に萎えて候補から外す。

・サレワ→デザインが個性的でカッコいい。でも高いのと、ソールがミシュラン?なので微妙?
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・メレル→アウトドアマンの街靴のイメージだが、モアブのミッドを候補に。
結構いいらしい。

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メレルのモアブ2は息子のシューズにした。
大学生になるので、普段使いでも良さそう。

そして・・・私は・・・

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サロモンXA PRO 3D

決めあぐねて石井スポーツに行ったら、セールで安かったのと・・
見た目がカッコよかったので、これにしました(爆)
結局、ローカットです(^^;)

JMTは日本の山のような急峻な登山道ではなく、傾斜の緩いトレイルなので、ローカットで軽快に歩くのが良い・・・らしい(行ってないので)。

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早速奥武蔵で2回程テスト走行?してみました!!

1回目・・・なぜか右足だけかかとに靴擦れが‼️
15キロ以上歩いたのもあるが、一応靴下を分厚いのに変えて、靴紐をキツく締めました。
靴紐は、なんて呼ぶのかわからないけど
「引っ張って閉める機構」を使って締めます。
手軽に、マメに閉めることができるので便利!!
トレラン仕様ともいえるでしょう。

2回目・・・快調(^^)
走ってもみたけど(もちろん緩く)安定したグリップを見せてくれました。
IMG_2979裏はこんな感じ

ただ、ローカットならではの・・・小石がシューズに入って痛い(>_<;)現象は数回起きました。これは仕方ないですね。

本番までに何回か試しますが、ローカットなので捻挫には気をつけます。



 

JMTの相棒ザックは現在2種類で考えています。

blooperbackpacks MIZUNARA50

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南アルプス産?(^^)
セミカスタムオーダーのバックパックです。
MIZUNARA30に引き続きオーダーしたもので納品まで半年かかりました。
ただ、秋口に手に入れたので、まだ未使用です(50Lを使う場面がなかった(^^;))。
生地はX-PACを使用しており、非常に軽量です。
写真は中に適当にいろいろ詰めて撮影しました。
50リッターですが・・吹き流しの部分が大きくかなり入りそうです。

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ただ、背負いやすい様、上の方に重心が行くので下部には大きな荷物が入らず、パッキングにコツがいります。

Paagoworks cargo55


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2019年5月の「Off The Grid」のパーゴワークスブースで見かけた、このモデル。
昨年末に買ってしまいました!!当然未使用(爆) 
背負子構造になっていて、無限大のパッキングが可能な、マルチなザック。
自由度が高い分、使うのにコツがいりそうですが、使いこなしたら万能感が止まらないザックだと思います。

比較 

<荷重>
①BBP MIZUNARA50  お腹荷重(こんな言葉があるのか?)
②PGW CARGO55       腰荷重

 
①は腰骨が自由になり軽快に歩けるが、予想重量が15kg超になるので、肩に負担がかからないか心配ではある。
②は安定の腰荷重だが、①に比べて軽快さは失われる。

 
<収納力>

①BBP MIZUNARA50  1気室+内部ポケ1+外側メッシュポケット
②PGW CARGO55       スタッフサックで気室を作る+雨蓋

 

①シンプルで十分な収納力がある。センタージップがあるので、取り出しも楽。

②自由度の高いパッキングだが、ハイク中の取り出しは、時間かかりそう。ただし、大きな雨蓋収納があるので、上手く使えば問題なし。

 
 <オプション>

①BBP MIZUNARA50  ウエストポケット+ボトルポケット(ショルダーにもあり)
底部にバンジーコード、リングあり。
②PGW CARGO55      着脱式ボトルポケットやサイドポケットが付いてくる

①オプションはザックに直付けなので、一体感があり使いやすい(MIZUNARA30で立証済み)。

②BBPに比べると安定感は欠ける。ただし取り外しは自由。

いろいろ書いてはみたけど、使ってないので肝心の「使い勝手」「背負い心地」はまだ未知数だ。
GW以降、テント泊等で使ってみて8月頭までには決めたい。

とはいっても、息子と二人なので、どっちかがどっちかを使う予定。
腰荷重でないBBPが重さの関係で外れた場合は、元々持っているブラックダイヤモンドの60Lになる可能性も。

ザックについては今後も書いていきます(^^)
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トレイルヘッドを選んだら、希望の日にちの部分を確認してクリック。

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クリック出来たら、枠は手続き終了までキープ出来るので(15分くらいだが、延長可能)、あとは練習通りに進めていく。
何泊するかを入力したあと・・・

結構面倒なのが、 宿泊地の入力。
テキトーで良いと言う情報もあるけど、なんとなくめっちゃ適当なのも気が引ける。

なので、練習時に地図とにらめっこして、入力項目を決めておくといい。

最初、テン場を適当に決めて入力したが、プルダウンメニューにないポイントは登録できない事が分かったので、地図を確認しながら大体の場所をメモしていった。
具体的にはPC上にメモを作り、予約時にコピペで入力する。
そのままだと何故か入力出来ない事もあるので、末尾から文字を消していくと、プルダウンメニューにヒットする。
この部分、文字だとわからないかもしれないけれど、兎に角何度も練習するといろいろ分かってくる。

レッズメドウからヨセミテまで5泊のスケジュール
<実際の予約画面>
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<予約終了後の確認画面> 
HPは日本語対応ではなく 下記はグーグルクロームでの翻訳
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こんな感じで入力してみた。
 1日の歩行距離から考えると、ノーマルな行程かと思う。
準備に入り調べていくと 、初日のシャドウレイク周辺は確かキャンプ不可だったような・・
でも、プルダウンメニューにあるし・・(^^;)

本当は最終日、クラウズレスト(ヨセミテに近い山の名前)への分岐点あたりで泊る予定だが、メニューになさそうだったので、リトルヨセミテにしてみた。 

そして決済に進むが、ここは事前に練習してなかったので(練習で決済してお金を浪費する贅沢は出来ない・・・)緊張したが普通にクレカを用意すれば問題ない。
結構親切な決済画面だった。

とにかく、人数入力したあと、空き人数の部分をクリック出来たら、落ち着いて入力するだけ。
アカウント登録時に事前に住所等を入れておくので、思いの外スムーズに出来るはず。

そして繰り返しになるけど「繰り返し練習」が大事!!

 予約が取れるとメールが来るので、プリントして保管する。
これは、受取場所で提示すると簡単との情報。念の為、スマホで撮影しておくと安心かも。
自分はJMT旅専用のA5サイズルーズリーフノートを持っていくので、メールを加工し、A5サイズのルーズリーフに印刷して 保存した。

補足

グーグルクロームで翻訳しながら入力する場合。
やったことある人なら「そうそう!」とうなずく話題かもですが・・・

予約時に、ツアーか個人かを聞く画面があり・・・

はい  ・  番号

という謎の選択肢があります。

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???

英語にすれば簡単で・・
Yes   No


です・・・そう!!
Noを「ナンバー=番号」と翻訳されているわけです(笑)


英語が達者な人は英語ページの方がいいですね(笑)

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蛇骨岳から浅間山
JMTには行ったことないので、日本の写真ですw

時折貼っているJMT画像は拾い画像ですw

 





 

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JMT(ジョンミューアトレイル)の旅で一番の困難は「パーミット取得」という話は有名だ。

パーミットとは簡単に言えば「入山許可証」のこと。
日本の山は来るもの拒まず、入山し放題?だが、アメリカの国立公園は自然保護の観点から1日の入山の人数を厳しくコントロールしている。
密入山?しようものなら、パトロールしているレンジャーに捕まり(?)高額な罰金のリスクを負うことになるらしい。
そして、そのパーミットは年々取得が困難になっている(らしい)。

今回の旅のルートはJMT北部のセクションハイク(トレイル全部を一気に歩くのを「スルーハイク」一部を歩くことを「 セクションハイク」と呼ぶ)になる。
登山口はリゾート地のマンモスレイクス近くの「レッズメドウ」になる。ゴールはヨセミテの「ハッピーアイル」。 

レッズメドウは「インヨー 国立森林公園」内にあり、ここの許可証が必要になる。
ヨセミテから入山する場合は「ヨセミテ国立森林公園」になる。

予約はココから
まずはアカウントを作成すると便利(というか必須)。

インヨー 国立森林公園の場合、パーミット発行は入山予定日から6ヶ月前となる。

例えば、レッズメドウから入山する場合は「John Muir Trail North of Devils Postpile」デビルスポストパイルの北(ID:AA10)になる。

予約画面に人数とツアー客かそれ以外かを入力すると以下の画面になる。


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ちなみに英語がイマイチ(私(^^;))な人はグーグルクロームを使うと自動翻訳してくれる。

ここでAA10を選び、空きを見る。
「W」マークはWalk inで当日割り当てのみ(4人(^^;))。
数字のところがネット予約枠だ。

上記を見ても分かる通り、AA10は「W」マーク。
2月に何度も練習したが、すぐに埋まってしまう・・何しろ世界で6人しか枠がないのだから(^^;)

ちなみに更新は日本時間の17時。
8月21日入山予定だったら2月21日の17時に予約が解放される。
電波時計を用意して、17時0分1秒にリロードボタンを押すと良い。
ジャストだと更新されてない画面が出る可能性がある(と思う)。

AA10が取れなかったら??

その場合は・・

AA07 シャドウレイク
AA08 リバートレイル
AA09 ハイトレイル


の順番で考えることにした。
実際はAA10を獲得出来たのだけど。

この3つの登山口は全てJMTに繋がっている。
サイドトレイルとも呼ぶが、AA10とは別ルートからJMTに合流する。
ちなみにどれもAA10より北側にあるため、ヨセミテまでの距離は近くなるので、余裕を持った行動が取れる(と思う)。

AA07 シャドウレイク
4.5マイル(7kmちょい)程でJMTシャドウレイクに出る
AA08 リバートレイル
AA07と同じコースだが、さらに北上して10.5マイル(約17km)歩くとザウザンアイランドレイクでJMTに合流する。JMT北部のハイライト的な湖沼地帯だ。ただし有名なガーネットレイクはスキップになる。
AA09 ハイトレイル
地形図をみるとJMTの東側、谷を挟んだ(谷はリバートレイル)山を縦走するトレイルで有名なPCT(パシフィッククレストトレイル)のコースになる。これもサウザンアイランドレイクに達する。
距離は約8マイル(13km弱)。


気をつけたいのは・・・

AA11 ミナレット湖
AA12 ベック湖
AA13 シダ湖


これはAA10の近くなので、ここを抑えれば・・・と思ってたのだけど。。
これらは上記湖までのパーミットで、JMTには入れない(見つかると罰金!?)。
キャンプや釣り人用のパーミットらしい。

AA15 デビルスポストパイルの南

AA10より空いているのだけど、これはサウスバウンド(南行き)専用の登山口だ。
ヨセミテに向かう場合は取ってはいけない。

これらは、先のHPを何度もいじくっていて体得(?)しました。
四苦八苦してしまうあたり「一番の難関」と感じました。

(まさかの)つづく


 

プロローグ

山を始めたのが2013年だから、まだ7年弱のキャリアだ。
それでも当時小学生だった息子も、今年大学に入学する。
一緒に登り始めた息子も中学2年あたりからは、同行しなくなり、その後はほぼソロハイカーとして活動してきた。
とは言っても思い返すと、北アにはいまだ2回しか登ってない(槍ヶ岳と燕岳)。
反面、南アは北岳・間ノ岳・農鳥岳・三峰岳・仙丈ケ岳・甲斐駒ケ岳・薬師岳(鳳凰三山はここだけ)・荒川三山・赤石岳・聖岳等、3000m峰に限って言えば、あと塩見岳を残すのみだ。中央アルプスは木曽御嶽山のみ。八ヶ岳は主峰は多分全部登ったはず。
山行回数は約160回程で、それほど多くない。

 P9150236
横岳から(息子撮影)

そんなキャリアしかないが、漠然と・・かなーり低濃度で漠然と・・・
海外の山に登れたらいいな・・と思っていた。
きっと、一定以上の山をやれば誰でもそう思うだろう。

まどろっこしいので一気に話は飛ぶが・・・(笑)

アメリカ合衆国、カリフォルニアのシエラネバダ山脈にある「ジョンミューアトレイル 」に行くことにしました。

山と道のHPにある「短い休暇でも充分に楽しめるJMTセクションハイクガイド」を読んだのがきっかけで、海外のトレイルを調べてみました。
https://www.yamatomichi.com/journals/8621/

アメリカ・カナダ・ニュージーランド・オーストラリア・ネパール等。
結局はアメリカのジョンミューアトレイルのセクションハイクという結論になりました。

理由としては・・

・他のトレイルに比べて費用面が現実的
・晴天率が抜群に良い
・ヨセミテ、サンフランシスコ(ルーカスフィルムがある!)等観光も魅力的


特に費用面と晴天率が大きかった。
「キリマンジャロにすれば?」という話もあったが、費用・日数、何より技量的に厳しそうなので、断念(現実的に費用・休暇取得が厳しすぎる)。

当初は一人で行く予定だったが、いろいろ調べているうちに不安が首をもたげた。
テントと食料を持って、水は浄水しながら5泊6日で約100km歩く。
日本の山岳のように急斜面のアップダウンは殆どなく、緩やかな峠超えが中心になる。
それでも大荷物を持っての5泊はハードだし、1日約20kmくらいは歩くことになる。
そして自然保護の観点から橋などはなく、場合によってはハードな渡渉があったりするらしい。
アメリカのハイキングは滑落等よりも渡渉による死亡事故が多いといい、数年前にもジョンミューアトレイルで日本人女性が渡渉時に流されて亡くなっている。
特に渡渉は2人以上いると有利だし、各種トラブルにも対処しやすい。

当初息子は乗り気ではなかったが、あれやこれやの説得で遂に折れ、ポーターとして(?)同行することになった。
真面目な話、就職の面談で「大学時代になにをしましたか?」と聞かれて「父親とアメリカのトレイルを衣食住背負って100km歩きました」って・・かなりポイント高いのでは?(笑)

そんな彼も最近は観念?したのか、ランニングや筋トレをやや頑張っている(笑)

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ジョンミューアトレイルの景色

そんな計画を思い立ったのが昨年の6月ごろ。

2019年の秋はあまりに忙しかったり、仕事上でいろいろあり、メンタル的に危機的なこともあったが、この計画だけは懐で温めていた。 
東京オリンピックの時期を避けて、お盆明けに有給を8日取り、連結12日間の日程だ。

2月21日にネット経由でインヨー 国立森林公園内の「デビルスポストパイルの北」という登山口の許可(パーミット)を取得し、本格的準備がスタートした。



JMT(ジョンミューアトレイル)をきっかけにブログの本格的再開を目指します。

今は旅の準備中ですが、今はネットがあるとは言え、いろいろ複雑なことも多く、今だに「本当に行けるのか?」と思っている程です。
特に「一番の難関」と言われるパーミット取得については、事前準備がないと失敗する可能性もあります。その失敗は「ハイキング開始当日に発覚!」なんて恐ろしいことも起きるかも、という怖さです(^^;)。ですので、頑張って「HOW TO」の要素も盛り込めたらな、という感じの読み物にしていきたいと思っています。
<もちろん、各個人の責任に置いて情報は活用してくださいね>


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