Clouds Rest〜雲の上で

ヤフブロから移行(旧ハンドル:いぬどし)。 基本登山を中心とした山行記録、ギアなどの話。そのほか雑多な記事を書きます。

2008年06月

今日、学童に子供を迎えに行き、ペットショップの有るイオンに行きました。
そこで、オオクワ用の菌糸瓶を購入し、面倒なのでそのままフードコートで夕食を摂りました。

そのフードコートは3Fで、オープンテラスがあります。
外にでは出ないで、テラス近くの席で子供と2人でご飯を食べました。

すると・・・


テラス席に明らかに女子高生とおぼしき数人組が・・・
なんか挙動不審なので、よくみて見ると、こそこそとタバコを吸っているではありませんか!

でもまぁ、そんなんで一々メクジラ立てても仕方ないので、黙って見てました。

すると・・・


火のついたタバコをぽんぽん、デッキに捨てまくってるではありませんか!?

サイアクです。
胸くそ悪くなり・・・





サクッと警備に通報しておきました(爆)




警備員は無線で応援を呼ぶと血相変えて現場に直行してました(笑)



ところでどうやってタバコを購入したんだろう?
タスポだめじゃん・・(汗)

私はタバコを吸いませんが、日ごろやはり良識のない喫煙者はよく見かけます。
決して嫌煙家ではないのですけど(昔パチンコ屋に入り浸りだったくらいだし(笑))喫煙家の取り巻く環境がキビシイのも自業自得としか言えないのではないかと思います。
逆に良識ある少数派の喫煙者がかわいそうです(^^;)

ま、その女子高生達も停学処分くらいにはなるかもしれませんが、反省はしないんだろうなぁ。。

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さまよう刃


東野圭吾
角川文庫

花火大会の夜。
なかなか帰宅しない娘に父親の長峰は苛立ちを募らせていた。
亡き妻から預かった大事な一人娘だ。
後日、娘は無残な姿で荒川河口付近で発見される。
長峰は謎の密告電話を元に指定されたアパートに侵入する。
そこで娘が陵辱される鬼畜の仕業としか言いようの無い映像を目撃する。
平凡な父親であった長峰の心に犯人への猛烈な殺意が芽生える。
そこに現れた男は、ビデオの中で鬼畜の振る舞いをしていた犯人であった。。。

少年犯罪と少年法の問題に挑んだ東野圭吾の意欲作。

流石の筆致だ。
ページを繰る手を止める事を許さない。

被害者の遺族にとって、少年だからと言って罪が軽減され、数年で社会に復帰してしまう事は堪え難い苦痛である事は想像に難くない。「未成年だからこそ更生する事が罪を償う事」をいうのは被害者感情からすれば、とんだ戯れ言にすぎないだろう。
被害者遺族である長峰の「法では許されない敵討ち」という視点は非常に解りやすく読者にも受け入れられやすい。一方、捜査を担当する刑事の心情も読みどころである。逃走し敵討ちを実行しようとする長峰に感情移入してはいけない立場であるが、自分たちが守るのは逃走している暴行殺人犯なのか、追っている被害者遺族なのか、それとも不完全な法を守っているだけなのか・・・これらの葛藤が物語の深さを彩っている。

ただ、全体のクオリティはもちろん標準以上なのだけど、やはり「秘密」「白夜行」を越えないにしても、迫る所までに至らないモドカシサを感じてしまうのは自分だけではないだろう。東野作品にはそれだけの期待をしてしまうのだ。

文庫で499ページの大作であるが、あっという間に読んでしまえるので、テーマに興味があればおすすめの一冊である。

お隣の国、韓国でスゴイドラマーを見つけました!!
あまりにも凄まじいです。。。


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ぐるりのこと。


6月25日 MOVIXさいたま
2008年作品
監督:橋口亮輔
出演:木村多江(佐藤翔子)リリー・フランキー(佐藤カナオ)倍賞美津子(吉田波子)
寺島進(吉田勝利)安藤玉恵(吉田雅子)八嶋智人(諸井康文)寺田農(吉田栄一)
柄本明(安田邦正)木村祐一(夏目先輩)斎藤洋介(橋本浩二)温水洋一(和久井寛人)
峯村リエ(生方圭子)山中崇(小久保健二)加瀬亮(田中ツヨシ)光石研(幼女誘拐殺人事件の弁護士)
田辺誠一(売春事件の裁判長)横山めぐみ(資産家の母親)片岡礼子(小山悦子)新井浩文(大間真治)
 
ちょっとだけ神経質な出版社勤務の翔子、飄々としてつかみ所の無い法廷画家のカナオ。
ふたりはどこにでもいる、平凡な夫婦だった。
平凡な幸せとちょっとだけ複雑なお互いの家庭環境、どこにでもある風景。
そしてある日、2人は生まれたばかりの娘を失う。
それでも流れる時間。
カナオは裁判を通し時代の流れを見つめ続け、翔子は少しずつ精神を病んでいく。
子供を亡くした夫婦の10年間を静かに描いた日本映画史に残る傑作。

この映画はどうしても映画館で見たかった。
大好きなリリー・フランキーの初主演や前評判という後押しもあるが、テーマに興味を持った事が大きい。
「子供を亡くした夫婦の10年間」
非常に陰うつなテーマであるが「夫婦」という形態を浮き彫りにするには、残酷では有るがこの上ない設定と言えるのではないだろうか。
正直な所、直接的ではない分だけ、観ている側もじわじわ効いてくる。決して高揚したりハッピーな気分になったりはしない。それでもラストでは表現しようの無い感情が湧いてくる。これは観たものではないと解らないだろう。

リリー・フランキーは完全に「素」ではないのかと思うほどの飄々とした演技だ。
彼以外に適役は無い、というのは凄くよく解る。
木村多江の演技はもう見事としか言いようが無い。これも是非観て欲しい。
その他、90年代を代表する様々な刑事事件の被告人が凍るような演技を見せてくれる。「演技」だと言う事を忘れてしまうくらい、切れ味があり、ひたすらに痛々しい。

そして、見事なのが「長廻し」である。
計った訳ではないが優に5分以上は有る長廻しのシーンがいくつもあり、その臨場感は驚嘆に値する。
これも大きな見どころである。

観たばかりで消化し切れていない部分もあるが、興味ある方は是非観て欲しい作品である。

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インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

INDIANA JONES AND THE KINGDOM OF THE CRYSTAL SKULL

6月24日 MOVIXさいたま
2008年作品
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:ハリソン・フォード(インディアナ・ジョーンズ)シャイア・ラブーフ(マット・ウィリアムズ)
レイ・ウィンストン(ジョージ・マクヘイル)カレン・アレン(マリオン・レイヴンウッド)
ケイト・ブランシェット
(イリーナ・スパルコ)

時は1957年、インディ博士はソ連の特殊部隊に拘束され、ロズウェル事件の舞台となったエリア51の倉庫へ連行される。目的は墜落したUFOから回収した異星人の遺体。絶体絶命のピンチを切り抜けたインディは何故か米軍の核実験施設へと紛れ込んでしまう。

19年ぶりのインディ・ジョーンズ。
もはやDNAに刷り込まれてしまっていると言っても過言ではないこのシリーズ。
丁度多感な時代に見たハリウッド映画シリーズ。トキメカズにはいられない。
全編通して、スピルバーグならではのパロディが目白押しで旧作ファンにはタマラナイ。
今回のターゲットは「クリスタルスカル」。
実際には、いわゆるオーパーツ(当時の技術では作成出来ない、または存在しない遺物のこと)として有名なシロモノだ。これを、あらゆる設定をごちゃまぜにして「んなバカな」と言わせつつも怒濤のハリウッド的展開を見せるのだ。







ここから少々ネタバレ




今回「宇宙人・UFOもの」というテーマに関して、かなり賛否両論が起こったのは当然の帰結だろう。
往年のファンは「こんなのインディじゃない!」と宣うのも頷ける。

でも自分的には「アリ」だ。
今までの3部作も、モーゼの十戒・サンカラストーン・キリストの聖杯・・・どれも考古学な空気だが、本編ではそれこそSFテイストすら感じさせるアレンジになっている。
そして監督は忘れてはナラヌ、あのスピルバーグなのだ。
E.T.やA.I.のスピルバーグなのである。
この作品が出来るまで多くの脚本がボツになったらしいが、この脚本は「スピルバーグが監督」という前提を狙った戦略的なものだったかもしれない。ここで「遺跡&宇宙人ネタ」をやらずしていつやる、である。

そして次回作があるのか・・・

それはわからない。
しかし、今回「3世」が登場し、その血は映画上で受け継がれている。
ラストシーンでマット(3世、インディの息子)が、インディの帽子を拾い、被ろうとしてさっと、インディに取り上げられてしまうシーン・・・印象的である。「インディはあくまで俺(H・フォード)だ」という伏線にも思えるし、息子が次のインディ、という伏線にも思える。
また、マットのキャラ・・例えば「どんな場面でも髪を櫛で梳かす」「ナイフの名手」・・・が極めて個性的に描かれていたのも気になるところだ。
続編では陳腐だが、まったく別のタイトルで生まれ変わる可能性もあるかもしれない。
どんなカタチであれ単純に今後も楽しみにしたい。

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